フェリーニのカサノバ こんな映画有り得ない!
カサノバ 原題「Casanova Di Federico Fellini」
一言で言えば、ハイテンション中世恋愛ムービー。
しかし、B級っぷりが凄まじい(笑)
折角だから、試しにWikiとかに頼らず、記憶だけで書いてみよう!
巨匠作品なので、本来ならB級映画の部類じゃないかもしれないが、私の中では永遠のB級映画。
まず、フェリーニとは誰ぞや?という人のために。
フェデリコ・フェリーニ、イタリアの映画監督。多分もう死んでいる。
白黒映画時代には、死ぬ程感動的な作品を何本も取った、巨匠の名を欲しいままにした天才監督。
しかし、カラー映画を撮るようになった頃から、何かトチ狂い始めて、ワケわからん映画を撮りまくった。
解りやすく言えば、イタリアの黒澤明。いや、黒澤明より遥かにワケ解らん世界を映画にし続けた、まさに「バカと天才は紙一重」的な人物。
黒澤明のように様式美と色彩に執拗にこだわるだけならまだ良かったが、フェリーニは人間の描写にまで執拗にこだわった。しかも行き着い た先がダメ人間とエロスと廃退的な世界。
巨匠レベルの人が、ダメ人間のエロスと廃退的な世界を映画にするのですが、ダメ人間のダメっぷりがB級映画にしかありえない表現になっ ている時点で、この監督、晩年は頭おかしかったと思います(^_^;
で、本題カサノバ
まず、簡単にあらすじを説明すると、、、
カサノバとは、イタリアに実在した色男。
ドンファンが若い美人ばかりを好んだ事と対照的に、カサノバは子供から年寄り、美人から醜女まで、幅広く手を出した、無類の女好き。
そんな色男の切ない生涯を描いた大作である。。。。。がっ!
この映画の凄い所は、全てにおいて「コレでいいのかよ?」という投げっ放しなストーリー展開とハイテンションな登場人物、そして豪華な セットに陳腐な人間模様のギャップなのである。
私はこの映画、非常に気に入ったので、2回観た。マジ面白かったのだ。
一回目の面白さが忘れられず、「もう一回観よう!」となったのですが、一回目の面白さは、奇跡でしかない事を知ってしまった。
1回目は20年くらい前の深夜のTV放送。
日本語吹き替えが神すぎたのだ。
(カサノバの様々な画像は以下より見る事が出来ます。)
Casanova de Fellini -
Il Casanova di Fellini
- Fellini & Donald Sutherland - Test DVD Zone 2 - Dvdclassik
▲こんなハイテンションな映像にピッタリマッチする信じられない吹き替えだった。
2度目に観た字幕版は、なんか普通だった。遊び心が無く、退屈の一言だけ。
さて、ここからネタバレやや含めながら、個人的ツボ&感想の紹介。
主役のカサノバ(ドナルド・サザーランド)は半ハゲ&オカマメイク
ありえねーっ!名優ドナルド・サザーランドが前頭全開の半ハゲ&オカマメイク!
稀代の色男な筈の主人公にコレは無いだろ!ってくらいハゲしいインパクト。
ドナルド・サザーランドファンからは無かった事にしたい映画No.1の名誉を受けています。その気持ち、良くわかります(笑)
こんなの主人公にした映画、見たい奴いるのか?
この時点で既に何をしたい映画なのか一般人には理解できません。
しかし、過去に見た日本語吹き替えは、神すぎる程このメイクにマッチしていたんですよ。
冒頭シーンはいきなり意味不明のオブジェの洪水。
フェリーニ映画に耐性が無い人は既にココからショックの連続です
前半20分くらいの所の嵐の海を航海するシーン
フェリーニと言う監督、ロケ大嫌いです。
どんなシーンもスタジオにセット作って映画を撮ります。
が、コレは無いだろう。。。。黒いビニールで海を表現しています(´Д`;)
他の美術セットが有り得ないくらい豪華で美しく作られている分、この海は「何がしたいんだ」の疑問で埋め尽くされています。
特に物語前半の数々の女性遍歴
その後、様々な女性と知り合い、愛を深め合う訳ですが、惚れる瞬間、別れのシーン、全てが訳わかりません。
セックスのシーンでは、半ハゲ主人公さんは白目剥いたり、婆さん相手に起たなくて泣いたり、これでもかって位惨めであります。
フェリーニは、色男と呼ばれたカサノバの人生を何故このように描いたのか、全く持って謎ですが、キワモノ映画を見てみたい人は一度観て みると良いかも知れません。
いちおーDVDは出てますが、名作集的な2本組みになってて、かなりお高い。
さらに「カサノバ」には日本語吹き替えが無いらしい!
なんてこった!
で、カサノバとセットで付いて来るのが「女の都」これ、巨根博士のヤツだよね?フェリーニ映画の中で最低に下品な映画とセットだよ
(&
acute;Д`;)
多分買わないのが正解です。
(私はカサノバは好きになったが、巨根博士の映画は好きになれなかった)
フェリーニ映画は、「道」とか「青春群像」とか、初期の白黒作品なら一度見る事をオススメします。
その辺を見た上で、「カサノバ」とか「女の都」とかを観ると
「何がこの人をこんなに変えてしまったんだ」
と人間の生涯について深く考えさせられます。
でもフェリーニ、死ぬまで国民に愛されたんだよね。私ももう少し歳を取ったら晩年のフェリーニ作品の良さが解るんだろうか?




初めまして。この映画を25年ぐらい前に映画館で観た者です。
仰る通り、凄い映画でしたよね。記憶はかなりあやふやですが、
ドナルド・サザーランドの怪演(人形と絡むシーンもありましたよね)
が絢爛豪華なセット(カーニバルで巨大な目のハリボテ?が出てきたり?)
と共に印象に残っています。ご覧になったという吹き替えバージョン、私も
ぜひ観て見たかったな~。想像を絶する面白さって気がするんですけど。
いったいどんな口調の日本語で吹き替えされてたんでしょう?!
フェリーニってサーカス好きで有名ですよね。当時彼の監督作品よく
観てたんで他のとごっちゃになってるかも知れませんが、サーカスの見世物みた
いな大女と小人とかも出てきてませんでした?男の人って巨大な女体と戯れたいっ
ていう先天的な願望があるとか聞きますけど、フェリーニもそうだったのかな?
その大女に、妙に感情移入している気がしたんですよね。哀愁漂わせる描写って
いうか。私には、最後、誰にも相手にされなくなった年老いたカサノバの姿に相まって結構感動的でした。
フェリーニ晩年の作品なだけに、さすがに全盛期の作品に比べれば衰えを感じさせますが、
それが色欲に狂って奔放に生きた男の孤独な末路に哀愁を添えることになり、
ただのエログロには終わっていない気がして、私は結構好きなんですがね。
で閑話休題。
今回どうしてもお話したかったのは、全編に流れていた、胡散臭いような、淫猥
な、ちょっと滑稽味もあるような音楽についてなんですよ。覚えていらっしゃるでしょうか?
いかにも現代音楽後進国イタリアーンって感じのへ~んな音楽。でも一度聴いた
ら忘れられないくらいの強烈なインパクト。とはいえ、まさかあの音楽(一部イ
タリア語で歌っている楽曲もあった)に、10数年後、タモリ倶楽部の空耳アワー
で出会うとは。。。それも大傑作の空耳!!よくあんなもの見つけ出したものだ
と瞠目する思いでした。あまりにおかしかったのですが、その空耳事件から更に
10数年、この話題を共有できる人、つまりあの映画を観たという人に出会うこと
ができず、忘れかけていたところにこちらのサイトを拝見し。。。
思わずコメントしてしまいました。しかし、あのサントラを所有している人がい
たっていうのにもなんだか驚きです。。。
--