このブログをMT3.34からMT4(MTOS 4.25)へアップグレードを行いました。

アップグレードした理由・メリット

今まで面倒臭そうだし、何の不都合も無いのでアップグレードを躊躇していたのですが、今回導入に踏み切ったのは以下の理由から

  1. if構文でかなり面白そうな事が出来るのが解ったから。
  2. MTOS(Movable Type OpenSource)なる「オープンソースで使えるMovableType」がある事を今更ながら知ったから。
  3. ブログ記事だけでなく、WEBページやフォルダの管理も出来るようになっていたから。
  4. ネット上である程度情報が揃ってきたから。
  5. 再構築が軽くなっているらしいから。
  6. コメント認証などの機能が強化されているらしいから。

とりあえずアップグレードした一番の理由は「1.」のif構文の機能アップ。
記事名とか日付けとかの変数を取得してif構文を組むと、MT3.X系では考えられなかったほど柔軟にコンテンツ制作が出来そう。ページ毎に色々変化を付けられそう。
ってのが最大のポイント。

そして2番目に「オープンソース化」したMTの存在。
昨年12月頃お手伝いしてたサイトは半分商用目的なサイトだったので無償版のMovableTypeを使う訳に行かず、アレコレCMSを物色している時に初めて知りました。
MTOSなら商用利用でも無償で利用できます。
「WordPressを使おうか、、、でもMTに慣れているし、複数ブログ管理したいし、静的URLでサイト構成したいなぁ」とえていた私にはピッタリでした。

残り「3.」~「6.」は私の中ではとりあえずオマケ。
「あったら良いなぁ」と云う機能ではあるけれど、「アップグレードしよう」と云う動機付けまでは行かなかったメリットです。

MT3.34からMTOS4.25へアップグレード

MTとMTOSが別物だったらどうしようなんて心配もしましたが、普通の(無償版の)MT3.34からMTOS4.25へのアップグレード、可能でした。
アップグレードの手順自体も、(時間はかかるものの)操作は簡単でした。

アップグレードの手順

  1. MT、ブログ、各データのバックアップを取り
  2. MTをインストールしたディレクトリを削除し
  3. 新しいMTをサーバにアップし
  4. mt-config.cgiのみ前のバージョンのモノを上書きし
  5. 今まで通りMTへログイン≫自動でアップデート開始(見てるだけ)

公式の手順はコチラ≫Movable Type 3.x から Movable Type 4 へのアップグレード

文章で書くと5行で済みますが、実際1000前後のエントリーとMTフォルダのバックアップ&アップロードで3時間位かかりましたけどね(^_^;

公式の手順を無視してみた

実は、私は上記公式のアップグレード手順を無視してアップグレードを行いました。
何故かと云うと、インストールしている各種プラグインをキチンと管理していなかったので、再インストールが面倒だと感じてしまったから。
バックアップを途中まで取った所(約1/3程度)で、気が遠くなって来たから。
旧MTディレクトリを残したまま、
バックアップとらず、上書きインストールしました。

データベースディレクトリだけキチンとバックアップ取った状態で、もう後は「どうにでもな~れ」状態でやっちゃいました。。。

結果から云うと、無事作動しています。
公式によると「以前のバージョンとの混在を防ぐためです。」
との事なので、実際には旧バージョンを削除するのが望ましいんでしょうけど、無事作動しました。

 

でも実はアップグレード後はエラー出まくり

前項目で「結果から云うと、無事作動しています。」と書いていますが、本当はアップグレード後はエラー出まくりで気持ちが折れそうになりました(苦笑)
原因が特定出来ず、結局公式手順通りでもう一度アップグレードを行ったのですが、出てくるエラーは一緒。

エラーの種類や原因は以下

  1. MTSubCategoriesが使えなくなっている
    MTの仕様の問題。
    当環境では「MTSubCategories」を全て「MTTopLevelCategories」に置換するだけで一発解決。どうもMTSubCategoriesはカテゴリーページでしか正常に作動しなくなったっぽい。
  2. MTMultiBlogが作動しない
    今の所原因不明。
    ネット上に殆ど情報が無い。→(解決。MT4でMultiblogが使えない人へ
  3. BigTemplateWindowが作動しない
    プラグインの問題。
    BigTemplateWindowを使用していると(と言うよりインストールしていると)、再構築でエラーが出ます。MT4系には対応していないようです。
    テンプレート「edit_template.tmpl」の再構築中にエラーが発生しました
    なんてエラーが出るのはコレが原因。
    サーバーからプラグインバッサリ削除で解決。
    代用でFullScreenEditなるプラグインを導入。これも便利だけどもっとBigTemplateWindowに近い作動するもの無いかな?

これらのエラーの原因切り分けが出来ずに正式手順を踏んだのですが、プラグインテンコ盛り状態のテンプレートを正しく作動させるには、正式手順でアップグレードした時の方が倍以上手間が掛かりました。。。

各種エラーで検索をかけるものの、有用な情報はなかなかゲット出来ず。
何故か?・・・・以下が原因でした。

アップデートに起因するエラーではなく、
「古いプラグインをMT4で使用しようとしていたから」
「プラグインのインストールに失敗している」

のが殆どだったから。
MTRegex Pluginとか、pluginフォルダ以外にもファイルをアップロードしないと使えないプラグインを一杯インストールしていた)

教訓:後からインストールしたプラグインは、しっかり管理しておこう

最後に

色々と弄って楽しむのはこれからになりますが、現状でのMT3.3XとMT4.25の比較感想

1.システムメニューブログ一覧からブログに飛べない
MT4システムメニュー
「システムメニュー」≫「ブログ一覧」画面から、各ブログ管理画面へは飛べるものの、ブログ公開URLへのリンクが見当たらず。これ地味に不便。

2.管理画面が重い
メインPCであるCorei7機では全く問題ないですが、サブのPenM1.7Ghz機で管理ページを開くと、MT3.X系の管理画面よりかなり重いです。。。
(もちろん再構築はかなり軽くなっています。倍は早くなってるカンジ)

3.管理メニュー変更しすぎ(笑)
直に慣れるんでしょうけど、MT3.X系を長く使っていると「???」となるくらい管理画面はガラリと変わっています。2日間触った所でだいぶ違和感なくなりましたけど。

4.ブログ更新画面が違和感ありすぎ・・・
「本文」と「続き」が一画面で一度に表示されず、タブで切替・・・
これがどうにも違和感ありすぎ。
また、入力中は常にカーソルがinput form内の最下段にチョクチョク飛ぶ。これもかなりヤダ。(IE8のみの問題)
スクロールバーでカーソルをBOX内の中央あたりに持って行きたいのだけど、云う事聞いてくれない時が多々ある(コピー&ペーストを繰り返さなければ大人しくしているんだけど、私はちょくちょくCtrl+C、Vやるのでその度カーソルが飛ぶのは辛いモノがある。。。)
(2009.05.29追記:上記カーソルが飛ぶ問題、IE8標準レンダリング時のみの現象でした。他のブラウザでは問題発生しません。)

 

おまけ:セキュリティ

あとアップグレード後はセキュリティ的な問題で

  • mt-check.cgi
  • mt-wizard.cgi
  • mt-testbg.cgi
  • mt-upgrade.cgi

上記4点をサーバから削除しておく事。
※「mt-check.cgi」でYahoo検索すると酷い事になってます。。。